親愛なるさつまいも大好きな皆さま、代表理事の橋本亜友樹です。
今回は、協会内でこういう活動もやっていきたいと考えていることを、以前やったことのあるワークショップを紹介する形で、お伝えしたいと思います。
数年前になりますが、「さつまいもの新しい楽しみ方を考えるワークショップ」を都内にあるキッチンスペースで開催しました。
友人たちとともに、品種×カット方法×ちょい足しの組み合わせをいろいろと試してみました。
使用したさつまいもの品種は、紅さつま(黄)、こがね人参(オレンジ)、アヤムラサキ(紫)の3種類です。
調理開始
専用機械がないので手でカットしていきました。
紅さつまは硬くてかなり苦労しましたが、残りの2品種は柔らかくてカットしやすかったです。硬さも品種間の違いが出てきますね。
揚げは約10~15分ほどで出来上がりました。
試食開始
ちょい足しは、梅塩、カレー塩、抹茶塩、サルサソース、チリソース、バジルソース、キャラメルソース、チーズディップ、ウスターソース、マヨネーズ等。
梅塩、チリソース、バジル、チーズは美味しかったですが、ソースは絶望的に合わなかったです。
最初は皮を残してカットしましたが、こがね人参は皮が固くて舌に残るのと、アヤムラサキは皮が黒くなり見た目が悪くなったので、皮をむいてから揚げてみました。不思議とこがね人参はオレンジ色が強く残るようになりました。
コントラストの関係で、紅さつまは皮を残した方が良さそうです。
三品種の味の違いは思ったよりも出ず、冷めてくると若干の違いが分かるようになりました。
ただ、細くカットした場合や、小さくダイス状にカット場合は、不思議と三品種の味の違いを感じることができました。
仮説ですが、太い場合も冷めてくると味の違いがわかるようになったように、熱い状態だと微妙な味の違いがわかりにくくなるのではないか。細く、小さくカットした場合は、早く冷めるので味の違いがわかりやすいのではないかと思いました。
クラッカーのように正方形にカットして、チーズをのせて食べてみましたが、これはかなり美味しかったです。乳製品との組み合わせはさつまいもにあっている気がします。
少し盛り付けも工夫してみました。
感想
一通り試食が終わった後は感想などを共有しました。
- 揚げるという調理方法は味の違いがはっきりしなくなるので、見せ方で工夫したほうが良いのではないか。以前、サラダで食べたときのほうが味の違いがはっきりしていた。
- 大学芋や芋ケンピなどは蜜や砂糖がたっぷりかかっていて健康に悪そうなイメージがある。代わりに梅塩やバジルソースなどをちょっとつけるのは良いのではないか。
- ターゲットを若い女性にする場合は、健康をキーワードに栄養素(ビタミンや食物繊維)がわかりやすく伝えるのが良いのではないか。
- 細くカットしたりダイス状のほうが、気軽に食べることができる。また、思ったよりもいっぱい食べることができる。
などの意見が出ました。
さつまいもの品種だけではなく、さつまいもの形状(カット方法)や見せ方(色の組み合わせやパッケージ)、提供方法による工夫がいろいろ考えられます。
いかがでしょうか。
このような、さつまいもの新しい楽しみ方を考えるワークショップのような活動も、協会に集まってくれたメンバーの中でやっていきたいと考えています。
今後の協会の活動にご期待ください。