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家庭菜園やベランダ栽培にお薦め!さつまいもの直播栽培

代表理事の橋本です。

ホームセンターにサツマイモの苗が並ぶ季節になりました。主に家庭菜園向けだと思われますが、10本単位で販売されていることが多いです。

今回は少しだけ育てたいのにホームセンターで苗を買うの面倒だなーという方、ベランダ栽培するのに10本は多いなーという方、ホームセンターに行ったら売り切れてたという方におすすめの方法です。

サツマイモは一般的に苗を植付しますが、(ジャガイモのように)種イモを植える方法でも育てることができます。以前、さつまいものトンボ栽培という栽培法をコラムに書きましたが、今回はまた別の植え方を紹介したいと思います。

トンボ植え

まず家にサツマイモが無い人は、スーパーなどで好きな品種のサツマイモを購入します。
購入したサツマイモを暖かい場所(最低20℃、25℃以上が最適)に置いておくと、先端の方から芽がのびてきます(部屋の中だと自然に出てくることが多い)。サツマイモには極性があるので、基本的には片方(蔓についていた側)に集中して芽が出ます。

これをそのまま斜めに土に挿すのがトンボ植えですが、トンボ植えは種いもが大きいと植えるスペースを大きくとってしまいます。また、場合によっては種いもが再肥大し、新しいイモが大きく育たない場合があります。

そこで下の写真のように芽が生えている部分のみを種イモから切断して植付することで、植えるスペースを小さくし、種いもの再肥大化も防ぐことができます。切断面には、ジャガイモと同じように、腐敗防止剤を付けても良いと思います。

これを土に穴をあけて埋めます。昨年は浅めに植えたので、途中1~2回土寄せをしましたが、深く植えれば土寄せは不要と思われます。

昨年は梅雨明けが早く、すぐに猛暑となったために、6月中に苗を植付したところは枯れてしまったという話をよく耳にしましたが、この方法の場合、7月頭の猛暑の中で植え付けたにもかかわらず、枯れることがなく、最初の成長もすこぶる良かったです。

これは、苗の場合は、植え付けてから根がのびて吸水できるようになるのに少なくとも数日かかりますが、直播は種イモから水分と養分が供給されるのが大きく影響していると思われます。

肥大化せず小さくなった種イモ

11月上旬に収穫しましたが、いもの出来(サイズ・形ともに)も非常に良かったです。品種はベニアズマです。

家庭菜園などの趣味の範囲であれば、べにはるかなど登録品種であっても種苗法違反にならないので、この栽培法を試していただいても問題ありませんです。

ぜひお試しください。

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