代表理事の橋本です。
今回は焼きいも一本食べればどれぐらい栄養がとれるのかについて書きたいと思います。
焼きいも一本を無理なく食べられるサイズは200gと仮定します。
これは大きさにすると、直径4~5cmで、長さが20~22cmぐらいです。(生いもの状態から焼きいもにすると約10%重さが減ります)
焼きいも一本の栄養素は、日本食品標準成分表2020年版(八訂)に可食部100g当りの栄養素が掲載されていますので、こちらをもとにしています。
https://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/mext_01110.html
一方、1日の栄養摂取量の目標値は、厚生労働省が定める「日本人の食事摂取基準」で示されており、年代および男女で分けられています。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/eiyou/syokuji_kijyun.html
では、早速ですが、日本人の食事摂取基準量と焼きいも一本(200g)の栄養素を比べてみましょう。30%以上を強調表示(赤太字)しています。
先日記事にも書きましたが、食物繊維とビタミンCはサツマイモの栄養価として名前があがることが多く、実際に4割以上摂取できます。
意外なところでは、ビタミンB群や鉄分でしょうか。
ビタミンB6はタンパク質の代謝に関わっており、筋肉トレーニングをされている方にお勧めです。葉酸もDNAやRNAなどの核酸やたんぱく質の生合成を促進します。この辺りがボディビルダーからの人気が高まっている理由でしょうか。
また、葉酸は胎児の発育に重要な栄養素で、妊活中から妊娠している間まで、積極的な摂取が推奨されている栄養素です。
あと鉄分も約20%摂取できます。ヘモグロビンの合成を高めて貧血を予防する効果がある銅も多く含まれているので、貧血気味の方にもおすすめです。
ビタミンB群は水溶性ビタミンのため、一度にたくさん摂取しても、尿中に排泄されます。そのため、毎日摂取することを心掛けたいところです。
このことからも、何度も書いていますが、サツマイモは普段の食事や間食に取り入れて、コンスタントに食べていただくのが良いと思います。