学ぶ

幻のさつまいも、蔓無源氏とは

本当に日本で一人しか作っていない、いや作ることができないサツマイモ『蔓無源氏』はご存知でしょうか?

蔓無源氏とは

サツマイモの在来品種は日本に8種類しか残っていない中、その内のひとつという、幻の芋です。

明治大正期に多くの人に愛されていたにも関わらず、政策や流通の影響で栽培されることがなくなってしまったサツマイモ「蔓無源氏」。

気候も風土も変わった今、品種改良されていない芋を栽培するには、苗を増やすことすら難しい中、わずか10本の苗から復活させたそうです。
さらに、単に苗を育てるだけでなく、焼酎の加工用、青果として出荷できるまでに甘さ・コク、香り、バランスの良い芋を作り育てあげられたのは、専属の生産農家である谷川氏、日本でただ一人です。

さつまいもの品種で、でんぷん含有率の高い品種の多くは蔓無源氏の遺伝子に由来しているそうです。
つまりは、今人気のあの品種もこの品種も、『蔓無源氏』が生まれなかったら、存在しなかったといっても過言ではない。

在来品種の流通を考えよう

みんなに愛されていて味も確かなさつまいもが栽培されなくなる理由は大きく次の3点です。

  1. 栽培が難しい、収量が少ないといった生産者の理由
  2. 栽培できる土地が限定されたり、規格内の割合が少ないという流通上の理由
  3. 国や県が研究機関で育成された品種の栽培を推奨する、政策上の理由 

昔に比べると流通は発展しましたが、やはり食料品の特性上、流通経路が限られるのが難点です。
また、売れるようになると栽培量を増やすこともできますが、売れるようになるためには、それなりの栽培量が必要となるという、鶏と卵問題にもぶち当たります。

その中で、復活できた「蔓無源氏」は幸運な作物だと思います。ぜひ味わってみてもらいたいと願っています。

関連記事

この記事へのコメントはありません。