皆さま、こんばんは!代表の橋本です。
昨今の新型コロナウイルスの影響で、予定していたイベントや活動が中止になり、やや気分が落ち込んでいましたが、サツマイモの話で元気つけていきたいと思います。
さて、皆さんは、サツマイモの生産量で日本は世界何位だと思いますか?
と聞くと、「えー日本以外でも作ってるんですか?」とか「一位!」とか、サツマイモって日本独自のものって思われている方が多いんですよね。
確かに一般的には「薩摩芋(さつまいも)」と呼ばれているので、日本独自のような印象をうけます。
英語だと「sweet potato」。日本の統計などでも「甘藷(かんしょ)」と書きますが、甘いイモというのが共通ですね。
さて、生産量に話を戻しますと、
2018年の統計でサツマイモの世界の生産量合計は約92百万トンでした。
一昔前は中国の生産量が8~9割を占めていましたが、ここ数年はアフリカ諸国(特にマラウィ、タンザニア、ナイジェリア)での生産量が伸びています。
ちなみに、生産量が多いインドやアフリカに行ったことがある人に聞くと、えーサツマイモなんか見ないよと言われるんですよね。実際、数年前にインドに視察に行った際に、写真のように市場では見ましたが、現地の人もそんなに食べることないよと言っていました。
日本はというと約80万トンで、15番目ですね。
昨今は、さつまいもブームと言われていますが、年々生産量は減っているというのが実情です。
ちなみに1990年が5位、2000年が8位、2010年が14位です。一番古い統計の1961年は2位でした。
生産量がすべてではないし、実際にはデンプン用の生産量減少の影響が大きいのですが、なんかさみしく感じますね。
日本のサツマイモ研究(育種や加工)やサツマイモを使った商品数は世界一だと言われています。
ですが、年々、日本のサツマイモ研究者は減っていて、逆に世界各国では研究に力を入れているという噂を聞きます。
そのうち逆転される…そうならないように、もっともっと協会の活動を通じて、さつまいも業界全体を盛り上げていきたいと思います。
ちなみに上記の生産量などの数値は、FAOSTATというサイトで調べることができます。
作物別、年別にも調査できますので、ぜひ興味がある作物についてチェックしてみてください。
http://www.fao.org/faostat/en/#data/