蒸し器でさつまいもを蒸す場合のコツ

さつまいもを蒸し器で蒸す家庭は少なくなってきた印象がありますが、一度に多くのさつまいもを蒸かしたい場合には、やはり蒸し器を使いたいところです。

さて、一般的に茶碗蒸しや肉まんなどの点心を蒸す際には、火にかけて水を沸騰させ、容器の中に十分な蒸気が上がってから材料を入れるようにする。
これが蒸し器を使う際の大事な料理のコツと言われています。

ただ、なぜ電子レンジではサツマイモが甘くならないのか？にも書いたとおり、さつまいもはじっくりと温度を上げていくことが、甘く仕上がるための条件であります。
復習になりますが、βアミラーゼの働きによりでんぷんを麦芽糖に変える必要があり、この酵素は６０℃付近で活発に働き出しますので、高温の中にいきなり入れるのはＮＧです。

よって、最初に蒸し器の中にさつまいもを入れてから、火にかけるようにしましょう。
そうすることで、急激に熱が加わることがなく、じわじわと熱せられることになるので、でんぷんが麦芽糖に変わる量が増えます。
これがさつまいもを甘く蒸しあげるためのコツであります。