食べる

サツマイモ新品種「あまはづき」試食レビュー

代表理事の橋本です。
今日は噂の新品種「あまはづき」について、試し堀りをしたので、「べにはるか」との食べ比べレビューをしてみたいと思います。

あまはづきとは

2021年8月に出願公表されたサツマイモ新品種で、一般的なサツマイモの収穫最盛期よりも早く8月(葉月)に収穫できること、甘くておいしいことを表すため「あまはづき」と命名されています。

ねっとり系で強い甘みがある品種と言えば「べにはるか」ですが、収穫直後は甘みが弱く、ホクホクとした食感です。ねっとりとした食感と強い甘みを出すためには、収穫後1ヶ月以上貯蔵する必要があります。
それに対して「あまはづき」は、収穫直後からねっとりとした食感と甘みがあることが特徴とされています。

詳しくは、農研機構のプレスリリースもご覧ください。
(研究成果) 8月の収穫直後から甘い サツマイモ新品種「あまはづき」

あまはづきの栽培

「あまはづき」は発表直後の2021年秋ごろから話題となり、新聞やニュースサイトでも数多く取り上げられていました。
しかし、実際に食べることができるのは、次の年(つまり今シーズン)なので、実際にどうなのか、私も非常に気になっていました。

今年の5月に苗を運よく10本だけ入手することができました。
節が8つほどついている大きめの苗だったので、半分にカットした節苗で植付しました。

「あまはづき」の苗

節苗にして植付した「あまはづき」

写真のようにひとつの節から2~3本なっていて、いものなり数は良さそうです。
植付後117日目でこの大きさなので収量もよさそうです。

試し掘りをした「あまはづき」。植付後117日目。

あまはづきの試食

ということで、「べにはるか」と食べ比べてみました。

「あまはづき」と「べにはるか」の焼きいも

手前:掘って2日目の「あまはづき」
奥左:掘って2日目の「べにはるか」
奥右:掘って2週間ほど野菜室に入れておいた「べにはるか」(糖化促進)
(糖化促進した「べにはるか」は少し野菜室に入れすぎたのか、若干痛み始めていて、色が悪くなっています。)

「あまはづき」の甘みは糖化促進させた「べにはるか」と同じぐらいでした。ねっとりとした食感は、かなり長期貯蔵した「べにはるか」のようでした。

噂通り、掘ってすぐ出荷しても、甘みもありますし、ねっとりとした食感で人気が出そうです。ただ、長期貯蔵した「べにはるか」に比べると甘みはまだ少なく、貯蔵性が悪いとの話ですので、どこまで糖化できるのかは今後の検証が必要です。

色は黄色が濃くて非常にきれいです。スイーツの原料としても活用しやすいのではないかと思いました。

関連記事