さつまいもを食べる方法として、ふかし芋、焼き芋、大学いも、いもご飯、サラダなどいろいろありますが、やはり一番甘くて美味しくいただけるのは焼き芋でしょう。
以前、手軽に焼き芋を作るにはホームクッカーがおすすめと書かせていただきましたが、家庭用オーブンでももちろん美味しく作れます。
さつまいもの甘さを構成する要素
さつまいもの甘さは麦芽糖、ショ糖、ブドウ糖、果糖から構成されています。
どのような割合で含まれるかは品種ごとに異なっているため、甘さや質が品種によって異なる理由になっています。
なぜ電子レンジではサツマイモが甘くならないのか?にも書きましたのでおさらいになりますが、甘さを引き出すためには、「β-アミラーゼ」という酵素を働かせて、でんぷんを分解して麦芽糖に変える必要があり、この酵素は70℃前後で活発に作用します。
ただ、でんぷんから麦芽糖への分解は徐々に行われるため、この温度帯を長く保持することが重要です。レンジでチンする方法だと温度が急激に上がってしまい、加熱時間も短いので、麦芽糖の生成が十分に行われません。
香りや食感も重要なスパイス
また、焼き芋特有の味わいポイントとしては、焦げから発生する香ばしい香りや、パリっとした皮の食感があります。
匂いや食感も重要な味を構成する要素ですので、香ばしい香りや皮の食感も甘い焼き芋を味わうための重要なスパイスだと考えています。
オーブンでゆっくりと焼こう
さて、ご家庭にオーブン機能付きの電子レンジがある方は多いと思いますので、「オーブンでゆっくり時間をかけて焼く」ことで家でも美味しい焼き芋が作れます。
どれぐらいの温度/時間でやれば良いかというと、目安としては
-140度×120分
-160度×90分
-250度×40分
といった感じになります。
ただし、さつまいもの大きさや配置、機種によっても若干時間は前後すると思いますので、調整しながら焼いていただきたいと思います。
ゆっくり時間をかけるほど、糖への分解が進み甘くなります。理想的には90分以上はかけていただきたいと思います。
オーブンの電気代
最後にオーブンは、電気代がかかると思って敬遠されがちですが、20円前後なので、材料費などに比べれば小さいでしょう。1000Wを一時間使って20円ぐらい、また高い温度には高いワットが必要なので、どの温度でやってもさほど変わらないと思います。
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